薄物のネグリジェ

「長く泊まれるんだろ、夏休みだもんな」

 

「そうよ、修司くん。

 

八月いっぱいずっと泊まってもいいのよ」

 

「そんなにいられないよ。

 

登校日もあるし、友達とも約束してるから。

 

でも、いつもより長くいてもいい?」

 

「もちろんだ。

 

俺は来週、出張があるけど、ゆっくりしていけ」

 

「そうね。

 

お兄さんが戻るまでいてちょうだいね」

 

就寝前にわざと利尿作用のあるコーヒーや紅茶をたくさん飲ませて、修司くんが熟睡しないようにもしました。

 

高校生の弟に濃厚な夜の夫婦生活をたっぷり覗き見させた夫は、泊まりの出張といつわって出社していきました。

 

「兄さん、いつ帰ってくるの?」

 

「金曜の夜には帰ってくるわよ。

 

土曜日には三人でどこかへ遊びに行きましょう。

 

それまで泊まっていられるんでしょう?」

 

「うん」

 

初めて会ったときは中学生になったばかりで、かわいらしい男の子だった修司くん。

 

かわいいところは変わってないけど、高校生にもなればそれなりに男らしくなっていたのね。

 

今まで男と思って見たことがなかったからかしら、ちっとも気づかなかったわ。

 

風呂上りにちらりと見えた男の印も立派でした。

 

あれなら充分、役に立つわね。

 

「おやすみなさい、修司くん」

 

「お義姉さん、おやすみなさい」

 

薄物のネグリジェを着ている姿をわざと見せてから寝室に入りました。

 

ふたつの乳首も、へそ下の繁りも、はっきり見えたはずです。

 

細く開けたドアから声が漏れるように喘ぎました。

 

夫がいた夜と同じ声を、修司くんに聞かせたんです。